1.100年間近く読み続けられているマネー本の原点の本
何と1926年に米国で出版されて以来、百年近く読み続けられている、古代バビロニア(紀元前18世紀から紀元前4世紀頃に、現在のイラクのあたりに存在した王国)を舞台に、主人公である貧しい職人の子バンシルが、賢者であり友人でもある大富豪のアルカドに、「黄金を増やす7つの道具」や「5つの黄金法則」を教わり、度重なる試練を乗り越えていき、最終的にはバビロニアの国王にまで昇りつめるという物語なのですが、お金を貯め、守り、増やす原理原則が学べる、現代に出版されている多くのマネー本の原点とも言える本です。
バビロン大富豪の教え尚、百年近く経った今も世界中で読まれているのは、目先のお金を得るテクニックではなく、「お金に愛される知恵を身に付けること」「働くことの大切さ」「人との付き合い方」など、時代を超えて通用する、人が幸福になるための真理が書かれているところかもしれません。
2.【黄金を増やす7つの道具】とは
ちなみに黄金を増やす7つの道具とは、
- 収入の10分の1を貯金せよ
- 欲望に優先順位をつけよ
- 蓄えたお金を働かせよ
- 危険や天敵からお金を堅守せよ
- より良きところに住め
- 今日から未来の生活に備えよ
- 自分こそ最大の資本とせよ
になるのですが、いかがでしょうか?「1」は先取貯金、「2」は節約(浪費を抑える)、「3」は投資・資産運用、「4」は儲け話や詐欺、「5」は日々の生活、「6」は保険、「7」が自己投資というように、今も日々の生活を送る上で押さえておきたいことばかりですよね。
3.【知恵】を武器に試練の旅へ
バンシルはこれを学んだ上で、アルカドから後継者としてのオファー(貧しい生活から脱却出来る大チャンス)を受けつつ、その条件として両親の元を離れ、危険や苦悩を伴う旅に出て、与えられたミッション(渡された金貨を2倍にする)をクリアするまでは帰ってきてはいけないという試練を与えられるのです。
そして、バンシルは何の迷いもなく、両親を説得した上で、意気揚々と旅に出るのですが。。道中、金貨を2倍にして帰るというミッションを達成するために、様々な選択を迫られる場面がやってくるのですが、何と!全てを失ってしまうという結果が待っていたのです。しかも、信じた人の裏切りを受けて身も心もボロボロ(両親を楽にしてあげたい一心で飛び出してきたのに情けないという自己嫌悪に陥り)になり。。
途方に暮れるバンシル。ところが、旅立つときにアルカドから渡された、金貨を全て失うまでは開けてはいけない「知恵の袋」を思い出し開けてみると、文字の記された粘土板が。これこそが「5つの黄金の法則」で、ハッと気づくのです。金貨を失ってしまった理由を。
再び金貨を2倍にして帰るというミッションを達成するために、行動し始めるバンシル。またまた、選択を迫られる場面が訪れるのですが、失敗した経験によるリスク回避と、新たに得た知恵を素直に実践することで、見事にミッションを達成したのでした!
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